2020年末に「Flash」のサポートが終了します

皆様、「Flash」をご存じでしょうか。

「Flash」 はadobe社がサポートしている、インターネット上の動的コンテンツの一つです。
例えばアニメーション表示やゲーム、動画サイトなどで頻繁に使用されてきました。
ホームページや動画サイトに埋め込まれて使われているため、このコンテンツは「Flash」だ!と認識してホームページを見ることはなかなかないかもしれませんが、頻繁にパソコンを使われている方ですと、「Flash player」(Flashを作動させるためのアプリケーション)の更新作業などで何度か目にしたことがあると思います。

http://www.adobe.com/jp/products/flashplayer.html
(adobe社 Flash Playerページ)

今回はそのFlash、Flashの今後についてご説明いたします。

「Flash」の現状

2015年までは「youtube」など、有名な動画サイトでも「Flash」が使用されており、2000年代初期頃からインターネットを使われている方には大変馴染みあるツールだと思います。
動画やアニメーション、動くメニュー、スライド機能などの、今では当たり前となったコンテンツが無かった時代には、「Flash」をホームページに組み込むことにより動的なホームページを作成することができたため、世界中で使用され、多くのホームページで活躍した、インターネットの技術の進化の支えとなったツールの一つでもありました。

しかしながら、セキュリティの脆弱性や、作動させる際に使用するメモリーの消費量、「Flash」 に代わる新しい技術の登場、スマートフォンでの操作性の悪さなどが理由で次第にインターネット上から姿を消しつつあります。
PCサイトではまだホームページなどに使われている事があるのですが、上記の理由から、2010年にApple社のスティーブ・ジョブズが、iphone・ipadは「Flash」をサポートしないと発表し、更に2011年にはGoogle社のAndroidの「Flash」の開発が終了、現在、スマートフォンでは基本的に閲覧することができないコンテンツになってしまいました。
このようにスマートフォンの需要が年々増えていくのに反比例して、スマートフォンとの相性が良くない「Flash」の需要は低くなり、「Flash」の代替ツールを使用した動的なコンテンツが作られるようになりました。

また、スマートフォンだけではなく、PCのインターネットブラウザーでも「Flash」への対応を縮小する傾向にあります。
Microsoft社のInternetExplorerとEdgeでは、~2020年末までにFlashを実行する機能を削除、Mozilla社のFirefoxでは2019年、Google社のChromeでは、今後数年で機能を無効化することを予定しているようです。
現在、既に上記ブラウザーでは「Flash」の実行にユーザーの許可が必要になっています。

このような動きがあったことから 、今年の7月に「Flash」をサポートしているadobe社が、2020年末にFlashのサポートを終了すると発表しました。
http://blogs.adobe.com/japan-conversations/201707adobe-flash-update/(adobe社 コーポレート・コミュニケーションブログ)
adobe社の公式発表もあり、これから2020年にかけて、さらに「Flash」を取り入れていたサイトの改修が増えることが考えられます。

「Flash」の代替コンテンツ

「Flash」が使えなくなったらどうやって現在のホームページの表示を表現すればいいのか、と思われるかもしれません。
解決策の一つとして、代替ツールがあげられます。
長くインターネットに触れられてきている方は実感されているかもしれませんが、スマートフォンが浸透し始めた頃からホームページのデザインや動きが少しずつ変化してきているとは思いませんか?
これはホームページをつくるための、「HTML5」や「CSS3」などの新しい技術が2011年ごろから実装され、従来のホームページよりも表現の幅が広がったためです。

以前は「Flash」で制作して、ホームページへ組み込んでいた動的なコンテンツも、現在では新しい技術だけで動的な表現することが可能になりました。
当社ホームページでも新しい技術で制作したスライドショーが動作しています。
http://www.sys-sec.jp/

また、新しい技術を使用することによって、Flashが使用できないスマートフォンでも
動的で便利なコンテンツを表示することができます。
こちらも当社ホームページで確認することができますので、ぜひスマートフォンでアクセスして、どのような動きをしているのかチェックしてみてください!
http://www.web-balloon.com/

まとめ

2020年まであと3年を切ってしまいました。
「Flash」のサポートが終了してしまったことに気づかないままホームページをそのままにしてしまうと、かつて「Flash」が表示されていた場所にコンテンツが表示されなくなってホームページのデザインが崩れてしまったり、ホームページの機能が失われる可能性があり、ユーザーの機会損失に繋がってしまうかもしれません。
自社サイトで「Flash」に心当たりがある方は、是非一度ホームページを見直してみてください。
ホームページの改修やレスポンシブデザインでのホームページ作成は、是非ユーシステムへお問い合わせください!

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